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  • 2013/02/28(木)
  • 有機栽培&自然農法を志す方々へ ― チャルジョウ農場 代表 小川 光 さん

 

●○●有機栽培・自然農法の新規就農が出来る『チャルジョウ農場』 ●○●

  

  

 

■チャルジョウ農場  代表 小川 光さんの紹介

東京都練馬区出身、東京大学農学部農業生物学科卒、福島県会津・喜多方地方の農業試験場や農業改良普及所、農業センターでの勤務を経て、1999年に喜多方市山都町にチャルジョウ農場設立。

中央アジア、カスピ海に面するトルクメニスタンの国立農業科学研究所で、乾燥地帯での無灌水農業技術(水を使わず植物を育てる)の開発研究を行なっていたという経歴の持ち主。独自の技術と理論によって、中山間地の潅水設備もない環境で、ハウス施設を使っての無農薬自然有機栽培の技術を確立させた。

毎年全国各地から新規就農希望者を受け入れ、無農薬自然有機栽培で野菜・果物を栽培する農家を育成しており、この地区への定住希望者には住まいの斡旋までする。もちろん農場での研修参加者の家の斡旋も行なっている。

受け入れを開始してから15年余りで、数十人(100人近くとの説も)が喜多方・会津地方に定住し、次世代も誕生しているという農業だけではなく町も支える指導者なのだ。

小川さんの目的とは、【地球の砂漠化を乾燥地の節水農業の実現で防止すること、そして日本の遊休農地を再生し過疎化を解決すること】なのです。その普及のため、日々の研究と活動を時間を惜しまず精力的に行なっています。

 

 

■チャルジョウという名前の由来

 

チャルジョウ?変わった名前だなぁと思う方も多いと思います。

名前の由来は研究で訪れたトルクメニスタンの第2の都市、「テュルクメナバード」のソ連時代の呼び名が「チャルジョウ」といって、チャルジョウとはペルシア語で『4つの小川』の意味。

この地での研究、農産物や人との出会い、町の特徴や素晴らしさから、自らの農場を 『チャルジョウ農場』と名づけたそう。

 

 

■農場と農産物

 

 

農場は福島県の西部、会津地方、喜多方市山都町と耶麻郡西会津町に合計3haの圃場があります。

有機JASを取得しており、無灌水無農薬のハウス栽培を主として野菜・果物の生産、そして在来種の発掘やオリジナル品種の開発も行なっています。

収穫された作物に共通して言えることは、味は濃厚で香り高く、忘れられない感動があります。まるで全身の細胞が大喝采しているような感覚さえも覚えます!

代表的作物は、ミニトマト(紅涙・涙の泉・暁の雫)、メロン(飯豊メロン・アナウ114)、インゲン(在来種の庄右衛門)、オクラ(島)、キュウリ(霜月青長・ピックルキュウリAhal)、カボチャ(感動南瓜・感鶴南瓜)が中心で、冬場はイチゴ(耶麻)、シュンギク(会津春菊)を栽培しています。

その他にも加工品にも力を入れており、もちろん添加物不使用で商品を作ります。餅工場もあり黒米や玄米、味噌の餅、ピクルスやジャム、ピューレも製造しています。

一昨年、東日本大震災による原発事故がありましたが、放射線量も事故前と全くと言っていいほど変わっていませんし、安心して生活が送れます。実際、農作物からもセシウム等の放射性物質は不検出という結果が出ています。気になる方は詳しい資料やデータがありますのでお問い合わせください。

 

 

■新規就農システム『結』

 

各研修生に割り当てたハウスからの売上が本人の収入となります。

育苗から定植までは皆で力を合わせて行い、定植後は責任を持って担当ハウスを管理・収穫・出荷をします。

なんと販売先は自由。共同出荷も可能です。自然食系の店舗でも食品通販でも農協や直売所など、色々な販路に出荷することができますので、独立を目指す方にはとてもありがたい経験になるでしょう。

また、農場の研修生仲間達と協力し合いながら作業もできますので、収穫が追いつかない時などは助け合います。

休みの取得も自由。担当ハウスの作物の状況を見ながら、時間や決まりに囚われることなく、休みが取得出来ます。

そして自然農法・有機栽培をやりたい方にとっては絶対嬉しいゼミナールや学習会があります。ここで、知識や技術指導をバッチリ受けられますので、現場と座学と両方の経験をするとが出来るのです。

 

 

■山都町/西会津の町と人について

 

 

この町には中山間地でも有機農業で暮らしていけることを実証しているファーマー達が数多く、「会津有機の会」「会津自然塾」「喜多方ゆうきの和グループ」「あいづ耕人会たべらんしょ」などの団体があり、農業の活性化するよう活動を行なっています。例えば、大地を守る会のイベントや、各地の有機農業の講演会にも講師で呼ばれるような方々がいます。

農業だけではなく、スローフードも盛んで、天然酵母のパン屋さん(こちらも感動的な美味しさ)や古民家を改装した喫茶店(元チャルジョウ研修生が経営)、山都名産の蕎麦などがあります。

ワークショップやミニライブなどのイベントなども多くあり、自然を愛してやまない人達が手を取り合い支えあって楽しく生活しています。

それはまるで『有機の町』と言ってもいいほど。

とても純粋で美しい人々がここには沢山いるのです。

 

【山都町オススメのお店】

●古民家喫茶 茶房『千』 ▷▷▷ sabou-sen.chu.jp/index.html

●天然酵母パンと焼き菓子『食工房』 ▷▷▷ shokuko.com/

 

 

■著書/受賞歴について

小川さんは本も執筆しています。 「畑のある暮らし方入門」(講談社)、「トマト・メロンの自然流栽培」(農文協) その他、各種記事の掲載は多数。

2010年第35回山崎記念農業賞受賞」

 

 

 【最後に・・・】

小川さんの農業ポリシーを一言で言わせていただくのならば

本来の植物の力を信じ、自然環境を活用して育てるということだろうか。

その生命力を生かした農法で栽培された作物を食べる人間は、心も身体も健康にならない訳がないと思うのです。

 

 

◆◇◆チャルジョウ農場2013年度の研修生の募集はこちらから◆◇◆


 

 

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